30代、ギャンブル依存症が書くブログ

20代で多くのものを失った。30代では全てを失う気がする。

なぜ私は、ギャンブルを辞めるべきなのかと考えた結果。

今回は、私がギャンブルを辞めなければいけない理由を、自分自身の戒めの為にも書いてみようと思います。辞めなければいけない理由は、その人の環境によってさまざまだと思うのです。上手に向き合っている人もいるでしょう。ただ、今回の記事では私の場合に限って、私がなぜギャンブルを辞めるべきと考えているのかについて書いてみようと思います。すこし視野を広げてみて、思いつく限り書いてみます。

 

・時間とお金の無駄と考えている。

・生活費や貯金に充てる大事なお金を使ってしまう。

・やるべき事を後回しにしてしまう。(ギャンブルが第一優先になる)

・ギャンブルをすることで、周りに迷惑をかけている。

・負けて自己嫌悪に陥る。何もやる気が起こらなくなってしまう。

・勝つと余韻に浸り、ギャンブルをしている時間以外も、ギャンブルへ時間を使ってしまう(ギャンブル動画を見るとか)

・ギャンブルは社会や経済にとってマイナスな存在であり、貧しくなってしまうと考えている。

・将来に不安がある。このままやり続けていたら、どうしようもない人生に終始すると考えている。

・自分は重度の病気だから治療しないといけないと考えている。

・ギャンブルばかりしていた過去の自分を、いつも悔やんでしまう。

・他の事に興味が持てなくなってしまっている。

・世の中には大事なものが沢山転がっていると思う。でも、ギャンブルをしているとそれに気付けないと考えている。

・人に嘘をついている自分が嫌だ。(私がギャンブルをしているだなんて、周りの誰も思っていない。)

・所得をもっとあげたい。周りの人にお金を使える人間になりたい。

・ギャンブルを縛られている限り、私のミッションはいつも中途半端なままで、何とかしたい。

 

箇条書きにしてみました。こうして考えると、絶対に辞めなきゃいけないな、と改めて感じる事が出来ますね・・・。私の場合は、個人的にこれだけ辞めなければいけない理由が存在するのです。

でも、私の現実は辞める事が出来ていません。大人の私が、頭で分かっていても出来ないという事が異常で、やっぱり私の意思ではコントロールできない問題なのだなと実感します。やっぱり治療が必要です。

 

もし、あなたの周りに頻繁にギャンブルをしている依存症がいたとしたら、あいつはギャンブルが本当に好きなヤツだ、とか、あるいは本人の自由だからやらせてあげてたらいい、とか、ギャンブルばかりしてバカだなぁという印象を持っていると思います。周りからみてもギャンブルばかりしていると分かるような人は、周りの人が想像する以上に日常的にギャンブルをしている可能性が高いです。まずここがポイントだと思います。そういう人を24時間監視してみたら、ビックリされると思います。そして、そんな人は私のように苦しんでいる可能性が高いと思うのです。日本人の平均的な所得からいって、日常的にギャンブルが出来るほど、ギャンブルは甘い存在ではありません。これは、どんなギャンブルに対しても当てはまる事だと思います。これはもう一つのポイントだと思います。ギャンブルをよく知らない人は、ギャンブルがどれ程の経済的な損失をもたらすか、という事が分からないからです。

ギャンブル依存者は、周りへ金銭の要求が無い限りは無害な存在かもしれません。だから、基本的には放っておけばよい、というか放っておくしかないのかもしれません。でも、おそらく本人は苦しんでいて、そしていつか私のように弾けてしまう可能性だってあるのです。その時、金銭の要求が始まる可能性だって大いにあるのです。

このように、楽しそうにギャンブルの事をお話しているようでさえも、心の中では苦しんでいる可能性が高いと、私は思います。だからといって、本人に何かしてあげてほしい、というわけではありませんが、いかに辞めたいと思っているか、苦しんでいるかを少しでも想像してもらえたら幸いです。(まあでも楽しそうに話しているのに、想像できませんよね・・・。)

ギャンブル依存症の行く末は、「絶望、虚無、自殺願望、逮捕」などといった強烈なワードが襲い掛かってきます。私も逮捕以外は経験していますし、脅しているわけでもなんでもありません。

 

こうして、頭の中でギャンブルを辞めなければいけない理由が分かっていても、辞められない事はとても苦しい事だと思います。私のこうした事例が、少しでも誰かの参考になれば幸いです。もし周りの大切な人がギャンブルに縛られているなと感じたら、「またギャンブル話か」と呆れる気持ちを抑えて、少し踏み入んだお話をされてみれば、本人にとっては大きなキッカケになるかもしれません。ギャンブル依存の回復は、本人が依存症と自覚し、他者に本音を伝え始めることが出来た時がスタートだと、個人的には考えています。私は誰にもギャンブルをしていることを公言していませんでしたが、もし他者から何かアプローチがあれば、これだけ幸せな事はないのと思うのです。